クラブの収益やスタジアムの熱狂を高める上で、観客の存在は欠かせない要素だ。多くのファン、とりわけ遠方からのアウェイサポーターを呼び込むためには、各地域の玄関口となる「主要駅」からのアクセス利便性が重要なカギを握る。今回はJリーグ全クラブを対象に、主要駅からスタジアムまでの徒歩所要時間を『Googleマップ』で調査。「主要駅から遠いスタジアム」をランキング形式で紹介する。[1/5ページ]
5位:プライフーズスタジアム
使用クラブ:ヴァンラーレ八戸
主要駅:八戸駅
主要駅から徒歩:156分(11km)
【八戸駅からスタジアムまでは11km】
主要駅から5番目に遠いスタジアムとしてランクインしたのは、ヴァンラーレ八戸のホーム「プライフーズスタジアム」だ。
青森県の玄関口である新幹線停車駅の八戸駅からスタジアムまでの道のりは約11km。徒歩で向かえば156分を要するため、現実的な選択肢にはならない。
新幹線を利用すれば関東圏や東北各地からのアクセス自体は比較的容易だが、最大のネックは八戸駅に到着してからの交通の複雑さだろう。
【複雑な行き方とは】
公共交通機関を利用する場合、まず八戸駅から青い森鉄道線に乗り換えて本八戸駅や陸奥市川駅まで移動し、そこからさらに路線バスへ乗り換えて20〜30分ほど揺られ、ようやく最寄りのバス停から徒歩5分という道のりになる。
この新幹線を降りてからの乗り継ぎの手間と時間は、遠方から訪れるアウェイサポーターにとって非常に大きな負担だ。
クラブもこの課題を当然認識しており、地元タクシー会社の協力のもとで定額運行サービスを実施しているものの、八戸駅から片道3740円という価格は、毎試合気軽に出せる金額とは言い難い。
J2・J3百年構想リーグWEST-Aの平均動員は2443人で、最多動員を記録したベガルタ仙台戦でも3892人にとどまった。
八戸は2025シーズンのJ3で2位となり、J2昇格を決めた。しかし、市内にJ2の基準を満たすスタジアムはなく、スタジアムの整備計画をJリーグに提出しなければいけない。
好立地のスタジアムは観客動員を伸ばすためのカギになるはずで、今後の動向に注目が集まる。

