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【長谷川健太の眼】三笘薫に並ぶ。いや、代わる選手に。中村敬斗は「日本のエースになる存在」

text by 内藤秀明 photo by Shinya Tanaka,Getty Images
北中米W杯 1次リーグ オランダ代表戦 サッカー日本代表 中村敬斗
サッカー日本代表中村敬斗【写真:田中伸弥】



 FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会のグループステージ第1節で、日本代表はオランダ代表と2-2で引き分けた。2度リードを許しながらも追いついた一戦で、誰が流れを変え、勝ち点1獲得に貢献したのか。清水エスパルス、ガンバ大阪、FC東京、名古屋グランパスなどを率い、G大阪では2014年に国内3冠を達成した長谷川健太氏に、印象的だった日本代表選手3人を挙げてもらった。(文・内藤秀明)[1/1ページ]

あれが入っていても誰も文句は言えなかった

鈴木彩艶
サッカー日本代表鈴木彩艶【写真:Getty Images】


 まず長谷川氏が名前を挙げたのはGK鈴木彩艶だった。

 試合開始直後、日本代表はいきなりピンチを迎えた。オランダ代表FWドニエル・マレンにシュートを打たれた場面だ。結果的に鈴木がセーブしたことで失点には至らなかったが、ここで先にゴールを許していれば、試合の展開は大きく変わっていた可能性もある。

 長谷川氏も「あの1本目のシュートを止めたのは大きかった。開始早々のマレンのシュートは、ものすごく厳しいコースではなかったですけど、結構スピードがあるボールでしたし、あれが入っていても誰も文句は言えなかったと思います。それを鈴木彩艶がしっかり止めたのは大きかったですね」と振り返っている。

 2失点を喫した試合ではあったが、序盤の決定的な場面でチームを救ったセーブは、勝ち点1を掴む上で非常に重要なプレーだった。

中村敬斗は「日本のエースになる存在」

サッカー日本代表 中村敬斗
サッカー日本代表中村敬斗【写真:Getty Images】


 2人目に選んだのは中村敬斗だ。

 中村はこの試合でゴールを記録しただけでなく、前半から日本の攻撃において最も得点の可能性を感じさせる存在でもあった。

「二人目は中村敬斗ですね。点を取ったというのもありますし、前半から彼のところじゃないと点は取れないだろうなと、見ていて感じる部分があった中で、実際に点をとれた。今後の日本のエースになる存在なんじゃないかなと、改めて感じました」と語っている。

 続けて「三笘薫に並ぶというか、代わるというか。今回の大会には三笘も南野拓実も(怪我の影響で)選ばれていない。そういう意味では中村敬斗は今後の日本を引っ張っていくエースなんじゃないかなと思います」と、2013年から17年までガンバ大阪を率いた長谷川氏が、2018年から2019年まで同チームでプレーした若武者を絶賛した。

やっぱり流れを変えたのは…

サッカー日本代表MF伊東純也
サッカー日本代表MF伊東純也【写真:Getty Images】


 3人目について、長谷川氏は小川航基の名前も候補に挙げた上で、最終的に伊東純也を選んだ。

「小川航基にしたいんですけど、やっぱり流れを変えた伊東純也かなと。彼が出てきて右サイドが活性化しましたから」

 確かに66分に前田大然に代わって伊東がピッチに入り、得意な右サイドでプレーを始めると、持ち味であるスピードを生かして日本の攻撃に勢いをもたらした。

 「伊東純也はアイスランド戦で先発として試しましたけど、左サイドのシャドウではなかなか彼の良さが出なかった。ただ、ああいう時間帯で伊東純也のスピードは本当に日本の武器になるなと、今日の試合で改めて感じました。森保監督の期待通りのプレーをしてくれたんじゃないかなと思います」

 鈴木彩艶が序盤のピンチを防ぎ、中村敬斗が攻撃の中心としてゴールを奪い、伊東純也が途中出場から流れを変えた。2度追いついて掴んだ大きな勝ち点1の裏には、それぞれ違った形でチームを支えた選手たちの働きがあった。

(文・内藤秀明)

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