日本代表はFIFAワールドカップ(W杯)で世界の強豪と互角以上に渡りあえる力をつけた。しかし、そこまでの道のりは決して平坦ではなく、過去の大会ではサポーターをガッカリさせることもあった。今回は、W杯における日本代表のワースト試合を紹介する。[1/5ページ]
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日本代表 1-3 オーストラリア代表(グループステージ 第1節)

日本代表対オーストラリア代表【写真:Getty Images】
大会:2006 FIFAワールドカップ(開催国:ドイツ)
監督:ジーコ
【黄金のカルテットも…】
韓国との共催だった2002 FIFAワールドカップを史上初のベスト16で終えたサッカー日本代表は、かつてブラジル代表の10番を背負った“神様”ジーコを監督に招聘。中田英寿、中村俊輔、小野伸二、稲本潤一の4人が形成する“日本版”黄金のカルテットには、当時多くのファンが期待を寄せた。
だが、集大成の場であるはずのドイツW杯で、ジーコジャパンはよもやの悪夢を見る。
【選手任せに…】
前任者のフィリップ・トルシエ監督が戦術的な指揮官であるのに対し、ジーコ監督は選手の自主性と想像力に委ねる指揮官だった。“黄金世代”と称された選手たちが主軸となったチームには、指揮官が志向する自由でコレクティブなサッカーを体現するだけの自力があったと言える。
しかし、問題なのは戦術の上に自由が与えられていたというよりも、選手任せのただの「放任」になってしまっていた点。ジーコジャパンは羅針盤を持たないままドイツW杯のグループステージ初戦を迎えてしまう。
オーストラリア代表と対戦したジーコジャパンは、26分に中村のクロスがそのままゴールインするラッキーな形で先制に成功する。試合はジーコジャパンが1点をリードしたまま終盤に突入。だが、ジーコ監督の交代策の意図が上手く伝わらず、ピッチ上の選手たちは混乱を来してしまう。日頃から約束事がなかったことが、大事な場面で最悪な結果を招いた。
戦術的な混乱と暑さで足が止まったジーコジャパンは、残り6分で痛恨の3失点。重要とされる初戦を衝撃的な逆転負けで落とした。
まだ1試合が終わっただけ。ただ、その1試合が選手たちに計り知れない精神的ダメージを与えたことは誰の目にも明らかだった。
