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W杯組み分けに警戒するホン監督「悪くないが、有利なことはない」。韓国メディアは日本を評価「突破の可能性高い」

text by 呉承鎬 photo by Norio Rokukawa

「1勝2分でグループ2位が現実的」

 韓国メディアがさらに歓迎するのは、グループリーグの対戦スケジュールだ。グイアバでロシア戦、ポルト・アレグレでアルジェリア戦、サンパウロでベルギー戦と主にブラジル南東部での試合となるので移動距離はほかのグループよりも少なく、シード国・ベルギーとの対戦は最後となる。

 こうした要素を理由にファンも喜びを隠さない。ネット上には、「蜜のように甘い」という意味で「クル(蜂蜜)な組だ!」との書き込みも多かったが、韓国の記者たちの本音も気になる。そこで韓国のふたりのジャーナリストに直撃してみた。

 まずはスポーツ新聞『イルガン・スポーツ』のサッカー班チーム長のソン・ジフン記者だ。ホン・ミョンボ監督ら韓国代表コーチングスタッフとも近しい彼は言う。

「抽選会直後にキム・テヨン代表コーチとカカオトークでやりとりしましたが、“期待していた通りの組み分けになった”と返ってきました。優勝を狙う伝統的な強豪国や南米勢を避けられたこと、移動が少ないことなどがその理由で、ホン・ミョンボ監督も“悪くない”と言ったそうです。私個人的にもそう思う。

 ブラジルやスペインのようなずば抜けた絶対強者はいないので韓国も十分勝ち点を狙えます。ただ、翻って言えば絶対強者がいないので4ヵ国にチャンスがあり、最後まで放棄しないでしょう。韓国の成績を予想するなら、1勝2分でグループ2位が現実的ではないでしょうか。

 アルジェリアに勝って、ロシアとベルギーに引き分けという計算ですが、最悪なのはアルジェリアに勝ちきれず、ロシアとベルギーに負けて2敗1分けに終わることでしょう。油断はできませんよ」

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