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リスク回避のアギーレJ、“開催国枠”の座を掴んだ韓国。各国の明暗を分けたア杯の不公平な日程

約1ヶ月にわたるアジアカップも、30日の3位決定戦と31日の決勝戦を残すのみとなった。決勝戦はGLで0-1と韓国に敗戦したオーストラリアが、決戦の地シドニーで再び相まみえる。しかし、ここにきて疑問が浮かび上がってきた。

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

不公平ともいえる日程

リスク回避のアギーレJ、“開催国枠”の座を掴んだ韓国。各国の明暗を分けたア杯の不公平な日程
イラク戦で勝利を収めた韓国【写真:Getty Images】

 アジア杯も終盤にさしかかったところで、不公平な休養間隔が大きな物議を醸している。

 日本代表に勝利したUAEと同様に、イラクは金曜日に行われたイランとの準々決勝でエネルギーを消費する120分間の戦いと精神的に疲れ果てるPK戦を制した。しかし、準決勝の韓国戦に向けた準備期間が2日しかなかった。一方で、韓国は24時間余分に体調を調整できる状況にあり、月曜日のスタジアム・オーストラリアでのイラク戦で然るべき勝利を収めた。

「休養期間に関しては、現地実行委員会から不利な条件が与えれた」とイラクのラディ・シェナイシル監督。実際、韓国はGL最終戦から準々決勝のウズベキスタン戦まで中4日だったのに対し、イラクはGL最終戦から準々決勝のイラン戦まで中2日しかなく、両者が対戦した準決勝でも、韓国の方が1日多く休養日が与えられていた。

 イラクの指揮官が「大会日程は公平に組織されるべきだった」と敗退後に語ったように、その指摘は正当なものであり、韓国のウリ・シュティーリケ監督もそれについて言及している。

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