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長友佑都 9年前

2ヶ月ぶりの出場へ――。戦列復帰の長友佑都、“ビッグクラブ”インテルへのアピールなるか?

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

今後に向けてアピールが必要な長友

 実は長友不在のあいだ、インテルは不振を続けたのちにファン・ジェズスを左SBに回すという形に落ち着いていた。当初は4バックのまま左はサントン、右はダンブロージオ(故障の場合はカンパニャーロ)で定着していたものの、失点がかさんでしまっていた。

 それは必ずしもSBだけの責任ではないのだが、現状でCB2枚では守りきれないため、CBを務めていたファン・ジェズスをコンバートさせて中央を一枚増やすという格好にたどり着いた。

 このような状況から『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は「サントン以外のSBは全て査定される立場にある」などとも報じていた。当初、「マンチーニ監督のお気に入り」とも噂されていたダンブロージオですらスタメンを守りきれず、ドドは守備の不出来でマンチーニ監督から信頼を失う(現在は左ひざ靱帯の手術で戦列離脱)。そして長友については「シーズン後にオファーがあれば放出」とも報じていた。

 もっとも故障で2ヶ月ほど戦列を離れていた長友にとっては、今後のアピール次第で運命は変わるかもしれないと見る。故障する前には、4バックのSBとしてもマンチーニ監督からコンスタントに出場機会を貰っていたのだ。攻守両面で落ちない運動量と、戦術面での規律に従う意識の高さをアピールできれば、戦力の再定着にも可能かもしれない。

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