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G大阪の長谷川監督、無冠回避に安堵「10個の銀を集めても金にはならない」

text by 編集部 photo by Getty Images

G大阪の長谷川監督、無冠回避に安堵「10個の銀を集めても金にはならない」
ガンバ大阪の長谷川健太監督【写真:Getty Images】

 天皇杯決勝が元旦に行なわれ、ガンバ大阪は浦和レッズと対戦し2-1で優勝を果たした。

 G大阪の長谷川健太監督は試合後のインタビューで「もう少し嬉しさが込み上げてくるかなと思っていましたが、ホッとした感じでした」と心境を語った。

 特殊なシステムを採用する浦和レッズとの対戦となったが、長谷川監督は「ペトロヴィッチ監督の十八番のシステムだった。しかし、川崎フロンターレ、サガン鳥栖、サンフレッチェ広島と戦ってきたので、相手の特徴とケアしなければいけないというのは予想できていた」と事前に分析を重ねていたことを明かした。

 決勝ゴールとなったCKからのパトリックのゴールについても、「セットプレーが鍵になることは選手に話していた」と事前の準備が勝利に繋がったことを強調している。

「攻守において分析した結果が決勝点に繋がったのかなと思います」

 G大阪は明治安田生命Jリーグチャンピオンシップでは広島相手に、ヤマザキナビスコカップでは鹿島アントラーズに、それぞれ決勝で敗北した。ラストチャンスである天皇杯を優勝したことで無冠を回避している。2位だけで終わることとの価値の差について聞かれると「全くわからない。とにかくホッとしています」と安堵の気持ちを語った。一方で、「10個の銀を集めても金にはならない」とタイトルを獲得できたことを喜んでいる。

 三度目の正直で大一番に勝利を収めたG大阪。最後に長谷川監督は「自分はいい仕事をしているか」という質問に「そうは思いませんけどね」と照れくさそうに笑った。

【了】

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