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鹿島、急務となる金崎の穴埋め。義務付けられたリーグ制覇を今季こそ【2016補強診断】

text by 編集部 photo by Getty Images

監督交代で蘇った激しさ。ナビ杯決勝で見せた鬼気迫るプレー

石井正忠
石井正忠監督【写真:Getty Images】

 公式戦5連敗でシーズンがスタートするなど、昨季は最悪の序盤戦を過ごした。1stステージは低空飛行が続き、優勝を義務付けられるクラブにも関わらず一度も連勝することができないまま8位で終えた。

 巻き返しを図った2ndステージでも不安定な戦いが続き、クラブはトニーニョ・セレーゾ監督の解任を決断する。長らくチームのコーチを務めてきた石井正忠氏に後任を託した。

 練習時のスライディングの解禁などが取り上げられていたが、選手たちの闘争心に火をつけたのは事実だろう。球際の激しさや執念が徐々に蘇り、石井監督就任後は6連勝を記録した。

 その集大成が、ナビスコカップだった。ディフェンディングチャンピオンのガンバ大阪と対峙した鹿島は鋭い出足で次々にボールを刈り取ると、厚みのある攻撃を仕掛けていく。立ち上がりから決定機を作る中、小笠原満男のCKから2得点を奪い、最終的には3-0という快勝で賜杯を掲げた。

 2ndステージは最後まで優勝の可能性が残されていたとはいえ、首位・サンフレッチェ広島との得失点差は大きく離れていた。同ステージは2位、年間5位でシーズンを終えた。

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