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本田圭佑 8年前

本田、首位ユーベに“スピリット”示すも攻撃の見せ場なし。求められる危険性

ミランは現地時間9日、セリエA第32節で首位のユベントスと対戦し、1-2で逆転負けを喫した。試合前にプロとしての精神を語っていた本田圭佑は、ユベントス相手にそのスピリットを見せるが、攻撃で見せ場を作ることができず途中交代となっている。本田には、今後も攻撃面での危険性が求められる。(取材・文:神尾光臣)

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

「技術では昔の名選手に及ばない。だからプロの姿勢で彼らを超える」

本田
プロとしての精神を語った本田圭佑【写真:Getty Images】

「『ガゼッタ・デッロ・スポルト』の本田のインタビューを読んだよ。とても感銘を受けた。彼はとてもインテリジェントな人物だね」

 イタリアサッカーを専門に取材し、ユーロスポーツフランスサッカー誌『SO FOOT』日刊紙『ル・パリジャン』など複数のメディアに寄稿するフランス人ジャーナリスト、バレンティン・パウルッツィ記者から話しかけられた。

 ミランの本田圭佑は8日、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューに応え、冷静な現状分析と考察を率直に語っていた。

「選手はみんな、チャンピオンズリーグに出てタイトルも勝ち取りたいもの。ですが現実を直視なければいけない」

「イタリアの文化では過去の成功にこだわりすぎる。他のヨーロッパの国のような改革も必要。日本でも、自分がまだ30に満たないにも関わらず、もう本田の後をどうするかということが話題になっている」

「技術の上で僕は昔の名選手たちには到底及びない。だからせめて、プロとしての姿勢は彼らを超えるようでないと。本来クラブが伝えないといけないメンタリティーもこういうことだろう」

 本田がミランで定位置を再奪取した理由はチームプレーヘの貢献にあるが、その裏側にある精神について彼は主に語っていたのである。そしてそれは、広くイタリアサッカーを観察した立場の外国人ジャーナリストの目にも興味深く映ったようだ。

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