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本田圭佑 8年前

本田とミラン、“残留”で一致した理由。10番の決断とクラブ側の事情

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

ミラン側にも放出の理由なし。本人は出場機会の奪取へ

スソ
本田とポジションを争うスソ【写真:Getty Images】

 そして21日、サンダーランドから出た移籍のオファーを本田もミランも拒否したというニュースが英『デイリーミラー』から流された。「この成績ならクビにされても仕方がない」と本田は日本で語ったらしいが、少なくとも現時点でクラブはいらないとまで考えてはいないということだ。

 現にミランは、彼とスソの他に右ウイングのできる選手を補強はしていない。資本譲渡が完了しておらず、強化資金が投入できない状況で余分な選手獲得は無理だ。本田のマーケティング面での効果などの理由はさておき、選手に不満がないのなら、放出をしてわざわざ層を薄くする必要はない。

 そして本田自身にとっても、移籍したいと思わせるに足るオファーは来ていないということだ。プレシーズンでの評価はスソが先行し、結局開幕戦の先発出場もスソになった。

 しかしレギュラーでない立場であっても練習を通してチームの底上げに貢献し、もちろん試合での出場も目指す。今のところ、それを曲げる理由は見出していないようである。

 以前インテルの長友佑都は「圭佑はミランを愛し、ミランで勝ちたいと思っている」と証言していたが、そういうモチベーション自体は消えていないということだろう。

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