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バルサはJ1神戸と試合をするのか? 胸スポンサーのデザインは? 楽天広報部を直撃取材

text by 編集部 photo by FC Barcelona

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楽天はバルセロナとパートナー契約締結で基本合意に至った【写真提供:バルセロナ】

 日本のインターネットサービス事業大手の楽天株式会社(以下、楽天)は、スペイン・リーガエスパニョーラのFCバルセロナとメインパートナー契約で基本合意に至ったことを発表した。

 現地時間16日には現地スペインでバルセロナが主催した発表会見が行われ、楽天の三木谷浩史社長とバルセロナのジョセップ・マリア・バルトメウ会長によるセレモニーが行われた。世界的ビッグクラブと日本企業がパートナー契約を締結するということで、日本国内では大きく報道されるなど反響を呼んでいる。

 フットボールチャンネル編集部では楽天広報部を取材し、今後の展望や日本との関わりについて話しを聞いた。

 楽天広報部によれば「単なるスポンサーシップだけではなく、バルセロナと協業することで新たなビジネスを展開したい」のだという。

 楽天はインターネットサービスに限らず、銀行や証券などの金融業に加えて旅行業、野球チームの運営など幅広い事業を展開しており、バルセロナとのパートナー契約によってブランドの認知向上とグローバル規模の事業拡大を目指している。

 今後はバルセロナと日本がどのような関わりを持つのかに注目が集まるが、「まだ“基本合意”の段階で、ソシオ(クラブ会員)からの承認を得ないことには最終決定にはならないので現時点でお話しできることはありません」と答えるにとどめた。

 日本のファンが最も気になるところは、日本でバルセロナとの試合が開催されるかどうかだろう。Jリーグではヴィッセル神戸の親会社が楽天であることから対戦チームの最有力候補と考えられるが、現時点ではこれも未定だと広報部は語っている。

「昨日の会見でもその質問があったのですが、三木谷が『まだ決まっていません』とお話ししたように、未定の段階です。バルトメウ会長が仰っていたのは、4年間で1試合、できれば2試合を日本で行うということでしたけど、三木谷の言うようにそれがヴィッセル神戸になるかどうかはまだ分かりません」

 Jリーグの村井満チェアマンは、来季より海外のビッグクラブを日本に招いて親善試合を行うサポートをする「サマーブレイク制度」の導入を発表している。しかし、今後バルセロナがこの制度を活用するかどうかも未定だという。

 また、今季のバルセロナの胸スポンサーには「QATAR AIRWAYS」が入っており、来季からは楽天のロゴが入ることになる。インターネット上では、楽天がスポンサーになることでバルセロナのユニフォームがどのようデザインに変更されるのかということがファンの間で注目を集めている。

 今季のヴィッセル神戸の胸スポンサーには、赤い丸印に楽天の頭文字である「R」が大きくプリントされていたが、来季のバルセロナの胸スポンサーについて広報部は「発表会見でも出ていた、赤い丸印に『Rakuten』と書いてあるコーポレートロゴのデザインがそのまま使われる予定です」と述べており、ヴィッセル神戸のそれとは異なるようだ。

 現時点では“基本合意”の段階のため、今後の取り組みや日本との関わりはほとんど未定である。しかし、バルトメウ会長が日本での試合開催を明言しているように、将来的に何らかの形でバルセロナと日本が関わることになるかもしれない。

【了】

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