「余命5年」 “ 死”に近づくリーガ・エスパニョーラ

2013年05月07日(Tue)14時02分配信

text by 小澤一郎 photo Ichiro Ozawa
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スペインのクラブが負債を重ねた理由とは?

――現在のスペインクラブの負債状況について教えてください。

ホセ・マリア・ガイ
リーガ・エスパニョーラの現状を語るホセ・マリア・ガイさん【写真:小沢一郎】

「1部20クラブの負債総額は36億ユーロとなっていますが、その額は日増しに上昇していますし、とても高い負債総額です。ただ、負債の問題というのはその額が多い、少ないということではなく、ビジネスシーンでよく言われるようにその負債に対する適切な対処法を持っているかどうかが問題です。

 負債は返済、精算しなければいけませんが、スペインの大半のクラブにはキャッシュフロー(自己資金) がありません。そうなると負債を返済することが難しくなります。バルセロナ、レアル・マドリーはリソース(財源)がありますから返済に何の問題もありませんが、二強以外のクラブには厳しい状況です」

――なぜスペインのクラブはこれほどの負債を積み重ねてきたのですか?

「監査機関であるべきLFPのコントロールが存在しないからです。LFPはクラブの経営状態に興味を持たず、悪化するクラブ財政にそっぽを向いて、モンスターのような不健全経営と負債を長年見過ごしてきました」

――財務省に未払いとなっている負債総額にも驚かされます。

「はい。総額7億5200万ユーロです。現実問題、多くの1部クラブに支払い能力がありません。これまで政権政党がこのテーマを完全に放置してきたことで、財務省に対する負債を雪だるま式に増やしてきました。

 前政権下で財務省の管理職だった知人は正義感が強く、私によく『財務省に納税を行わず、移籍金を払って補強を続けるようなサッカークラブは許せない。何かしらの行動に出る』と言っていました。サッカークラブの未払いを放置する一方で、財政的に厳しい中小企業から取り立てることは誰が見ても不公平です。ですが、政治家は彼のような人間を解雇してしまうのです」

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