ザック解任論その前に…忘れてならないコパ・アメリカ不参加【編集長植田の○○では読めない話】

ザックジャパンがコンフェデで三連敗し、監督の解任論まで出ている。だが、忘れてならないことがある。2011年のコパ・アメリカ不参加だ。

2013年06月28日(Fri)13時02分配信

text by 植田路生
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選手たちは「世界との差」を痛感したが…

 日本代表がコンフェデレーションズカップで敗退したことで、各メディアはザックジャパンの“課題検証モード”に入った。

 選手たちが試合後に口にしたのが「世界との差」。技術的なこと、試合運びの拙さが差を生んでしまったことは、代表選手のコメントからも読み取ることができる。

 世界との差――いわゆる強豪国との差、経験不足について、忘れていることがあるのではないだろうか。2011年の東日本大震災によってその年に参加予定だったコパ・アメリカへの参戦を見送ったことを。

 情けないことに、僕は日本代表が三連敗した後にザッケローニ監督が就任してからの代表の戦いを振り返ったときに、「そういえば」と思い出した。

 日本代表は2011年1月にアジアカップを制し、W杯まであと3年半という時期だった。もし震災がなく参戦していたなら、アジアとはレベルの違う相手と対戦することで、選手、監督、メディア、そしてファンの方々も、“ザックジャパンの課題”についてもっと早く、明確に検証を進めることができただろう。

当初の予定が狂ったザックの強化プラン

 2011年は代表選手の疲労がたまっており(2010年のW杯、翌年のアジアカップでオフがほとんどなかった)、国内メンバー中心での参加とも言われていたが、それでも何人かの選手が経験できていれば、代表にまた違った作用をもたらしたのではないかと思う。

 今更参加の是非を論じたいのではない。震災があった上で参加していれば、代表チームの強化は図れたかもしれないが、Jリーグの日程に無理が生じていただろう。リーグ運営、各クラブの経営的に次年度以降も影響を及ぼしていた可能性もある。

 コンフェデ惨敗でザッケローニ監督への“解任論”まで出ている。僕もその手腕には疑問を持っている者の一人だが、就任当初からの強化プランが思わぬ事態によって狂ってしまったことは忘れてはならない。

 もちろん、代表強化が順調でないことなど、実際に被災された方々、今も震災の影響で苦しんでいる方々のことを考えれば、些細なことにしか過ぎないのだが。

【了】

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