【松田浩の超分析】コンフェデ・日本代表の守備はなぜ崩壊したのか? 基本から疎かだった守備構築

サッカー批評本誌で好評だった栃木SC松田浩監督の日本代表守備分析。今回は3戦全敗で敗退したコンフェデの日本戦での分析をお願いした。期間中もJ2は開催されており、松田監督には試合のすべてのシーンではなく、失点シーンを中心に振り返って頂いた。なお、インタビューは試合の映像を見ながら進めた。

2013年07月10日(水)11時06分配信

text by 鈴木康浩 photo Kenzaburo Matsuoka
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痛恨の2失点目。まず問題にすべき本田の守備

 ブラジル戦は後半開始と同時に、日本は自分たちのリズムで攻撃を仕掛けることができていた。40秒過ぎには左サイドを遠藤、本田、香川、長友が絡んだ得意のパターンで完全に崩し、長友がクロスを挙げる。中央に走り込んだ清武にはわずかに合わず。

「ここのパスワークはすごくいい。ちょっと合えばゴールでした。だけど、いい感じだぞ、と思ったときに落とし穴が待っている。この日本のチャンスはブラジルが決めた2点目なんかよりもよっぽど大きなチャンスなんですよ。でもサッカーはゴールが決まるか、決まらないか、それだけでガラリと展開が変わってしまうものだから」

 ブラジルの2点目はこの日本のチャンスの直後、後半3分の出来事だった。またもやクリティカルフェイズ――立ち上がりの危険な時間帯。

 左サイドからネイマールがドリブルでインサイドに切り込み、逆サイドにボールをふる。ボールを受けたダニエウ・アウベスが顔をあげて、中央にクロスを入れる。日本のバックラインが一列になって構える、そのラインと平行にしながらボールは手前を通過していく。

 そして、中央で待ち構えていたパウリーニョが日本のバックラインから少し下がるようにしてクロスをコントロールし、右足を振り抜いて、あっけなく2点目を決めた。GK川島の脇下をかすめるようにしてボールはネットに吸い込まれた。

 もう一度映像を巻き戻して確認してみる。

「まず、本田の守備が良くないですよね。コンディションが良くないのか、少し対応が軽い」

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