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セリエA 10年前

【現地から最新情報】名門クラブがなぜ? 名物会長の去就は? インテル身売り交渉の真相

text by 神尾光臣

早くもレオナルドの復帰や補強の噂が…

 経営についてはマンチェスター・シティやパリ・サンジェルマンのような大型補強に走らず、現在の堅実路線が継続される模様と見られている。ただ一方でブレインは強化されると見られており、「レオナルド元監督がスポーツ・ディレクターとして復帰を要請されるのではないか」ともっぱらの噂だ。

 そして補強の第一弾には「インドネシアのバタック人を父にもつカリアリのベルギー人MFナインゴランになる」などと、少々気の早い噂も立てられている。

 就任から18年間で、5度のスクデットに1度のCLを含む16のタイトルを獲得し、インテル歴代でもっとも多いタイトルを獲得したモラッティ。闇雲な補強やファン感情丸出しの経営方針には批判もあったが、クラブに一方的な愛情を注ぐオーナーであったことは誰もが認めるところだ。

 撤退を惜しみ「共同参画するからやり直さないか」と申し出たイタリア人投資家もいたが、「今後は海外マーケットに目を向けなければ収入は挙げられず、クラブは生き残れない」と丁重に断ったという。クラブの明日を考えたからこその外国人参入。思惑通り、インテルが経営の面でも再生出来るかどうかに注目だ。

【了】

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