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日本代表 11年前

危機感を抱きながら前を向く本田圭佑「失点は不運。よかったところもあるし、悲観する必要はない」

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「『このままだと負けるよ』という危機感は、すでに今の段階から選手の中にある」

「みんなで意見をぶつけ合うのはいいことだと思います。どんどん出すべきだし、正直ぶつかるのが遅いくらいだと僕は思っています。同じ日本人でも、育ってきた環境もサッカーをしてきた環境も違う。攻撃においても守備においても、サッカーに対する考え方は違ってくるので、それをぶつけあうのはポジティブだと思います。

 ちなみに前回のワールドカップでは、それをスイスでのキャンプで行っている。少なくともそこは進歩だと思っている。『このままだと負けるよ』という危機感は、すでに今の段階から選手の中にある。だからミーティングでも妥協は許されないですね」と。

 今回の2連続完敗、そして激しい意見のぶつけ合いを11月2連戦に生かさなければ意味がない。次の相手はセルビアやベラルーシほど甘くない。少し集中を欠けば、4~5点を奪われることもありえる。

 選手たちは所属クラブに戻って結果を出すことが最優先だが、今回の代表活動で感じた悔しさや屈辱感を絶対に忘れてはならない。攻撃陣のリーダーである本田はその重要性を誰よりも強く受け止め、今後に生かしてくれるはずだ。

【了】

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