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日本代表 11年前

香川真司が語るザックジャパン再生の指標「SBやボランチがどんどん前へ出て行かないと」

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「どこまでリスクをかけていいのか半信半疑」

香川真司が語るザックジャパン再生の指標
少なからず、それでもブレずに今の方向を突き詰めていくしかないと考えている【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

「ワールドカップに出られない2チームに負けたっていうのが現状。今のチーム状態は決してよくないですね。点が取れない中で自分たちを信じてまとまって90分間通してやり続ける強い信念が必要だと思うけど、後半をビハインドの状況で迎えた時にやっぱり動きが止まったり、単調な攻撃になったところがあった。

 そういう中でも辛抱強く1点取る、辛抱強く戦い続けることを11人が把握して共通意識を持ってやらないと、セルビア戦もそうでしたけど、攻撃の形がなくなってきていたと思うし……。

 みんなの中で迷いはありますね。どこまでリスクをかけていいのか半信半疑で、行っていいのかダメなのか様子を見ながらっていうのがベラルーシ戦ではあった。でもああやってブロックを敷かれた時には、サイドバックやボランチがどんどん前へ出て行かないと。

 ポゼッションしている時に誰かがガッと前へ出たり、スピードを変化させることが必要。そういうのがないと相手の組織は崩れないと思います」と香川はチームの攻撃の問題点を矢継ぎ早に口にした。

 本田が苛立ちのあまりピッチに拳を叩きつけるなど、攻撃陣のストレスは増す一方だ。香川自身にも戸惑いは少なからず、それでもブレずに今の方向を突き詰めていくしかないと彼は考えている。

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