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日本代表 11年前

香川真司が語るザックジャパン再生の指標「SBやボランチがどんどん前へ出て行かないと」

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「守備においてはすごくポジティブなところがあった」

「来月の相手も強いけど、そこでもリスクはかけないと点は取れない。自分たちの目指す攻撃的なところっていうのはやっぱりブレてはいけない。今回はこのレベルの相手にリスクを冒さずに点を取れなかった。

 でも次はワールドカップに出るヨーロッパの強豪相手にどこまでリスクを冒して戦えるか、どこまでチャンスを作れるかだと思ってる。このまま行ったら絶対ダメですし、何か1つ攻撃の形を作らないといけないと思います」

 これだけ苦境が続くと、守備重視のサッカーへの転換も必要という意見が出てきても当然だ。が、香川はサポートメンバーとしてチームに帯同した2010年南アフリカワールドカップの時のような守備的な戦いにはならないと言い切る。

「実際、この2試合の守備は失点はしましたけど、そこまで崩されての失点はなかった。攻守の切り替えであったり、守備においてはすごくポジティブなところがあったと思う。次の試合でそういうところを発揮しながら、どうやって今回の2試合で得た教訓を生かして、リスクを払ってやっていけるかがと思います」と彼は改めて強調した。

 香川がゴール前で怖さを発揮しない限り、日本の攻撃は活性化されない。そういう形をチームとしていかに作るか、そして香川自身がどう前線での鋭さを取り戻すのか。それが日本代表再浮上の大きなカギといえる。

【了】

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香川真司 取扱説明書

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