攻撃停滞の要因はクロスの質にあり。アジアを超えた戦いでザックジャパンに求められること

敗北したセルビア戦でザックジャパンの攻撃に迫力がなかった理由の一つとして、クロスの質が上げられる。単純な合わせるクロスは跳ね返された。アジアでは通用しても欧州ではそれは通用しない。どう改善すべきなのか?

2013年10月15日(Tue)10時35分配信

text by 河治良幸 photo Kazhito Yamada / Kaz Photography
Tags: ,

欠けていたクロスの質

攻撃停滞の要因はクロスの質?
岡崎が「(ボールを)取った時に少人数で迫力ある攻撃をする」必要性を説く様に、カウンターの精度などを高めることも必要【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 2-0で敗れたセルビア戦に関して、ザッケローニ監督は「我々の方が上回っていた」と語った。確かにいくつかのチャンスでシュートが決まっていれば、試合結果は違うものになっていただろう。しかし、それは可能性の問題であって、負けるべくして負けた試合だ。

 問題点は攻守にわたるが、攻撃面で高い位置までボールを運んでも、なかなか危険なフィニッシュにいたらないのは、相手のディフェンスを出し抜く戦術ビジョンを明確に描けていないからではないか。

 岡崎が「(ボールを)取った時に少人数で迫力ある攻撃をする」必要性を説く様に、もっとカウンターの意識や精度を高めることも必要だろう。ただ、それ以上に勿体ないのはクロスの質だ。

 中央の高い位置に本田が構え、1トップに柿谷、左ウィングに香川がいる陣容は確かに中央の崩しにも魅力を持つが、大半のチャンスを生むのはサイドであり、フィニッシュにつながりやすいのはクロスだ。しかし、アジア予選後のここ数試合はクロスから得点どころか、危険なシュートにもなかなか結び付いていない。

 セルビア戦では前半9分に中央のコンビネーションを起点として、左の長友が上げた浮球のクロスを、飛び込んできた岡崎の手前でクリアされる場面があった。攻守の切り替わりからワンタッチプレーを活かした日本らしいチャンスだったが、最後は相手DFの的確なポジショニングと高さに阻まれた。

1 2 3

新着記事

↑top