“奴隷”から解放されたバルサ。クラシコで進化を見せることができるか?

マルティーノ新監督を迎えたバルセロナが好調を維持している。チームは首位を走り、戦術にも変化が見られる。進化を続けるバルサが週末に迎えるのはレアル・マドリー。今季を占う上でも重要なクラシコは、バルサにとって真価を問われる一戦となる。

2013年10月25日(Fri)12時36分配信

text by 北村敦 photo Kenzaburo Matsuoka , Rafa Huerta , Ryota Harada
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バルサはショートパスに固執し過ぎていた?

「僕達は“ティキ・タカ”の奴隷だった」

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過去5シーズンのクラシコの成績
※1クラシコ通算成績はレアル・マドリーの90勝48分87敗とややマドリーが勝ち越している(リーガ、コパ・デル・レイ、スーパーカップ、CL)。だが、過去5シーズンではバルセロナが11勝6分3敗と勝ち越している。

 DFラインの柱として後方からピッチ全体を見渡すピケが発したこの一言が、今シーズンのバルセロナを紐解く鍵となるだろう。

“ティキ・タカ”とは、流れるようなパスワークを表すスペイン語で、バルセロナの専売特許であるボールポゼッション重視のフットボールの代名詞でもある。つまり、バルセロナはショートパスを駆使した試合運びに固持し過ぎていた、というのがピケの発言の真意となる。

 昨シーズン、歴代最多タイの勝ち点でリーガを制覇したバルセロナ。それにもかかわらず、サポーターの不安や不満は時間を追う毎に高まった。その大きなきっかけとなったのは、コパ・デル・レイ準決勝2nd Legおよびリーガ第26節のレアル・マドリー戦の連敗であり、決定的要因となったのは、チャンピオンズリーグ準決勝のバイエルン・ミュンヘン戦の2度に渡る大敗に他ならない。

 バルセロナは近年、驚異的な突破力を持つメッシがポジションの制約なくボールに絡むという“偽9番”のシステムを採用してきた。しかし、数多くの成功をもたらした戦い方も研究し尽くされ、絶対的エースが抑えられると相手を崩せなくなる“メッシ依存症”が浮き彫りとなる。

 ジョゼップ・グアルディオラ監督が生み出し、ティト・ビラノバ監督が受け継いだスタイルだけでは、ビッグマッチでは不十分であることが白日の下に晒された今、チームにはしかるべき変化が求められることとなった。

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