【浦和番の視点】圧倒的に攻め込むも無得点に終わったレッズ。敗因なきナビスコ決勝

2013年11月03日(Sun)14時36分配信

text by 神谷正明 photo Kenzaburo Matsuoka
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厳しい状況だった那須

 失点場面では、工藤にファーサイドに走り込まれてヘッドで決められてしまったが、現在の浦和の守備の仕方ではファーサイドの守りは構造的に薄くなりやすい。そのため、これまでもファーサイドを狙われることはあったし、柏の選手たちもネルシーニョ監督から「ずっとファーサイドが弱いと言っていた」と狙い目だと伝えられていたそうだ。

 守備2枚、攻撃2枚で枚数としては五分五分だったかもしれないが、あの局面では柏のFW2人の動きが秀逸だった。まずクレオは単純に飛び込むのではなく、クロスの上がる瞬間にチェックの動きを入れて平川のマークを外している。あの動きについていくのは容易ではない。

 得点を決めた工藤は那須が見なければいけない選手だったが、クレオのマークが外れたことで、那須は工藤とクレオの2人を1人で見ないといけない難しい状況に置かれていた。

 その時のことを那須は「工藤がファーに逃げていて、クレオが1枚来たなかで平さんもついていたけど、一瞬クレオの方も心配で」と振り返っているが、あの状況ではマークが中途半端になっても仕方がない。

 さらに工藤は巧みな動き出しでファーサイドのポジションをうまく取っていた。失点の場面は浦和の対応に問題があったというよりも、相手を褒めるべきだろう。

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