在英翻訳記者がマンU 退団“疑惑”報道から読む――。香川真司が史上最高である理由

2013年11月05日(Tue)11時13分配信

シリーズ:フットボール母国の神髄
text by 森昌利 photo Kazhito Yamada / Kaz Photography
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欧州で最も知られた存在である香川

 現在、日本ではマンチェスター・Uでレギュラーが取れない香川の状況を嘆く声が大きい。しかし、この真のエリート軍団で今の香川の地位にいるということが、サッカー選手としてどれほどの高みにいるものなのか。

 アメリカの経済誌『フォーブス』によれば、マンチェスター・Uは、今年度こそ33億ドル(約3300億円)のレアル・マドリーに微差で抜かれたが、その資産価値は31億6500万ドル(約3165億円)で堂々2位。これはサッカー界だけではなく、ありとあらゆるスポーツチームの中での順位でもある。

 3位のバルセローナは26億ドル(約2600億円)。ちなみに4位のアーセナルは13億2600万ドル(約1326億円)、5位のバイエルン・ミュンヘンが13億900万ドル(約1309億円)だから、クラブの実質的なサイズでマンチェスター・Uは飛び抜けてでかい。

 戦力的にも、近年のイングランドはまさに最強で、欧州CLでも毎年優勝候補の本命の一角である。無論、所属選手は世界の超一流どころが勢揃い。クラブサッカーで、これ以上のレベルはないといっても過言ではない。

 我々の日本代表MF香川真司が所属しているのは、そういうクラブである。すなわち、欧州メディアは、昨季、香川がマンチェスター・Uである程度の実績を積んだ段階で、日本のNO.10の選手としての格を、すでに世界のトップクラスに位置付けしたのだ。

 もちろん、更なる高みを目指してほしいが、これまでのところ、欧州のサッカー界で最も名の知られた日本人選手は香川真司である。そういう意味ではまさに「史上最高」だ。

 香川には、この事実を踏み台に、超一流選手の誇りと自信を持って、マンチェスター・Uでも真の中心選手に成長してほしいものである。

【了】

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