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日本代表 10年前

オランダ戦で復活を印象づけるプレーを見せた香川真司 「正直、僕らが勝たないといけない試合だった」

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「僕らが勝たないといけない試合だった」

 前半は今一つだった本田が水を得た魚のようにイキイキしたのも香川と遠藤保仁(G大阪)が中盤での負担を軽くしたから。彼はいい時の感覚をほぼ取り戻したといっていいだろう。

「10月の経験をどうつなげるかっていうのはみんなで話しましたし、いい時間帯もチャンスも沢山あったんで、10月の経験は必要なことだったと思ってます。ただ、それを生かす意味でも今回はアウェーで勝ちきりたかった。2-2で終わるのと2-3で終わるのでは全然違う。そこは悔しいですね。

 正直、このくらいのレベルの相手といったらヘンだけど、相手もベストのチームじゃなかったし、プレッシャーもなかったんで、感覚的に僕らが勝たないといけない試合だった。みんなもやれて当たり前だと思ってる。だからこそ、ベルギー戦で継続していい試合をしないといけないし、次こそ勝ちきりたい。勝つために11人がもっとまとまってやることが大事だと思ってます」

 語気を強めた香川が完全復活を遂げるためにも、次のベルギー戦ではゴールがほしい。ザックジャパンでは8月のウルグアイ戦(宮城)以来の得点をマークし、今季無得点にとどまっているマンUで一段と弾みをつけることが、日本代表のブラジルワールドカップ本番での成功につながるのだ。

【了】

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