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ブラジルが見たW杯展望。日本の勝ち抜け予想少なく「技術に欠ける」と厳しい評価

text by 下薗昌記 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Kenzaburo Matsuoka

日本の勝ち抜け予想は5人中2人

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「日本の希望」と紹介されている本田【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 そして日本が入ったグループCの評価はどうだろうか。スポーツ紙「ランセ」は抽選会翌日の紙面で大々的に各グループを展望しているが、グループCの本命はコロンビア。そしてページの扱いの大きさでギリシャが続き、日本とコートジボアールは同列のスペースしか割かれていない。

 日本の紹介について「気持ちは満ちあふれているが、技術に欠ける」と手厳しい見出しがつけられているものの、予想スタメンには未だに前田が名を連ねており、担当記者はコンフェデレーションズカップ時点の日本しか頭の中にない様子だ。そんな日本を代表する選手として本田が「日本の希望」と紹介されている。

 またワールドカップやクラブワールドカップなどでしばしば日本を訪れ、Jリーグクラブの戦いぶりも取材経験のあるブエノ氏は日本の3試合についてコートジボアール戦で1対2の敗戦、ギリシャに1対0で勝利、コロンビアに0対2で敗戦と1勝2敗の予想を立てている。ブエノ氏の勝ち上がり予想は1位がコロンビア、2位がコートジボアールだ。

 さらにコンフェデレーションズカップでのブラジル戦を含めて、日本の戦いに精通するコエーリョ氏は以前から日本の技術力を高く評価しているものの「センターフォワードが足りない」と看破。その上で1位にコートジボアール、2位にコロンビアを挙げている。

 一方でフォーリャ紙の5人のうち日本の勝ち上がりを予想したのがトスタン氏ら2人だった。

 辛口のネット氏もコロンビアの1位通過は堅い、とした上でコートジボアールと日本による2位争いとの見解だった。

【了】

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