“背水の陣”を制したカマタマーレ讃岐。Jクラブとして確かな未来を築いていけるか?

2013年12月11日(Wed)11時26分配信

text by 寺下友徳 photo Tomonori Terashita
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「鳥取は今年やってきたシステムやトレーニングが全てあてはまる相手だった」

“背水の陣”を制したカマタマーレ讃岐。Jクラブとして確かな未来を築いていけるか?
讃岐・北野誠監督【写真:寺下友徳】

「第1戦目でスカウティング通りの戦い方ができ、自信を持ってこの試合に臨むことができた。相手は3バックを想定して1週間トレーニングをして、前への推進力で相手を押し込むことができ、先制した後もいい形で終えることができました」

 その押し込み方も巧妙である。キックオフ時には183センチの長身FW久保裕一対策として先発に抜擢したCB藤井航大を前線に上げる奇策でパワープレーへの脅威を植え付けた上で、木島、高橋の2トップと両サイドハーフの堀川俊大、アンドレアがめまぐるしくポジションチェンジ。結果、鳥取の11人は全くマークを捉えることができず、ピッチ場を右往左往するばかりであった。

「こういった流動的に動くトレーニングをずっと積んできたんです。そして鳥取は今年やってきたシステムやトレーニングが全てあてはまる相手だったんですよ。『俺、持っているな』と思いました(笑)」

 この「ずっと」は2010年の北野監督就任時からである。過去に試合で使用したシステムも「3-3-3-1」、「4-5-1」、「3-4-3」、「4-4-2」など多数。システムを使って選手たちに流動性の大切さを説き、京都のアカデミー組織指導者、J2熊本コーチ・監督時代を通じ指導し、関わった選手たちと人脈を駆使し高橋、木島、山本といった北野戦術の理解者も数多く獲得した。

 そして今年、北野監督は総仕上げに助監督役を熊本から期限付移籍で招く。ロサンゼルス五輪ではCBとしてブラジル代表を破る「マイアミの奇跡」をピッチ上で体感し、現役時代は広島・C大阪・東京V・YSCC・熊本とJ1から地域リーグまでの各カテゴリーを渡り歩いた上村健一。

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