“背水の陣”を制したカマタマーレ讃岐。Jクラブとして確かな未来を築いていけるか?

2013年12月11日(Wed)11時26分配信

text by 寺下友徳 photo Tomonori Terashita
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昇格を果たしたが経営面の課題は残る

“背水の陣”を制したカマタマーレ讃岐。Jクラブとして確かな未来を築いていけるか?
J2で讃岐のキーマンとなるMF堀河俊大【写真:寺下友徳】

 かくして来季は夢のJ2に挑む讃岐だが、今後の課題は山積である。

 前回拙稿「カマタマーレ讃岐がJ2に絶対に昇格しなければいけない理由」でも触れた財政面の懸念は、「正直、今日負けたら財政面も含め、チームがなくなっちゃうんじゃないかというこらい切羽詰っていた。選手もクラブも、僕もプレッシャーがあった」と指揮官が告白したことで、改めて背水の陣で臨んでいたことが裏付けられた。

 また、戦力面でも「昇格の嬉しさよりもJ2で闘う不安が大きい」と木島が語った通り。筆者をはじめ見る者の心を揺るがした気迫を、42試合に渡るリーグ戦で継続し続けることがいかに困難であるかは、過去昇格チームの結果が物語っている。

 すなわち本質的な問題は先送りされたに過ぎない。この快挙により「支援持ち株会」「J2昇格支援スポンサー」の獲得などは比較的容易に進むであろう。が、「勝てば官軍」の経営では、チーム成績が不振に陥った際に資金面で行き詰まることは火を見るより明らかだろう。

 ただその一方で、このJ2・JFL入れ替え戦2試合を通じ希望が見いだせる材料も多々あった。選手で言えば「子どものころから香川にJリーグがあったら、どんなにいいかと思っていた。それを果たせてうれしい」と息を弾ませた地元・香川県さぬき市出身の右MF堀河俊大。

 1戦目では先制点の起点となったテクニシャンは、津田中時代はU-13日本選抜で柿谷曜一朗や清武弘嗣らとダノン・ネーションズカップに出場し、徳島ヴォルティスユース時代は四国プリンス初制覇を主将として経験。勝者のメンタリティーも兼ね備えている。

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