“背水の陣”を制したカマタマーレ讃岐。Jクラブとして確かな未来を築いていけるか?

2013年12月11日(Wed)11時26分配信

text by 寺下友徳 photo Tomonori Terashita
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戦術を体現するトレーニングと人材で成し得た「4年間の集大成」

“背水の陣”を制したカマタマーレ讃岐。Jクラブとして確かな未来を築いていけるか?
J2熊本から期限付移籍しヘッド格として戦術徹底を図った讃岐・上村健一コーチ【写真:寺下友徳】

 2009年熊本時代以来、4年ぶりに北野監督とタッグを組んだ上村ヘッドコーチは、3年間のアカデミー指導経験も踏まえ、剛柔交えながら北野イズムの浸透に務めた。

「コミュニケーションを取る上で、まず話したのは『このチームと契約した以上、チームのために尽くすのが当たり前』ということ。最初はゲームの理解度、相手に対する試合中の情報収集度の低さを感じたんですが、北野さんがゲーム中に起こりうる状況をトレーニングでいれてくれていたので、それを整理して伝えることを心がけました。

 だから、この2試合も一年間取り組んできたスペースの作り方・使い方をどうやって個人やグループで取り組むかなど、特別なことをすることなく、今まで培ったことを出せたと思います」

 だからこそ後半に入り、54分に右SB藤田浩平が警告2枚で退場。10人になっても彼らは慌てることはなかった。上村コーチの話を続けよう。

「相手のある要素が変わったら難しい部分はありましたが、そこも変えてこなかったので整理してゲームはできました。でも、あのオッサン(北野監督)面白いんですよ。そんな中でも『カウンター打てないかな。もう1点取れないかな』と言ってるんですから(笑)」

 対する指揮官も試合後「全てコイツのお陰です」と言って上村コーチの肩を叩ける熱き信頼関係。こうして最高のタッグチームは、結果を求められる舞台で4年間の集大成を出し切った。

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