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日本代表 10年前

遠藤が回想するザックジャパン、アルゼンチン・韓国戦。発言から見えるベルギー遠征との共通点

text by 元川悦子 photo by Kenji Yasuda , Asuka Kudo / Football Channel

「初めてにしてはまずまずだったと思います」

 そんな中、迎えた8日のザックジャパン初戦。メッシ、マスチェラーノ、テベスらを擁するアルゼンチン相手ということで、埼玉スタジアムは凄まじい盛り上がりを見せた。この一戦で日本は主導権に握る。

 守備では前線と最終ラインをコンパクトにして激しいプレスをかけ、最終ラインは基本的に真ん中を固め、サイドのカバーリングにはボランチか両ワイドのMFが行くという形を徹底した。

「中に人が多くないとスペースを与えてしまう。中を固めるという話が監督からあった」と内田篤人も話したが、中央をガッチリ守る新戦術は確かに機能した。そのうえで、前半19分に岡崎慎司がゴール。ボールを奪ってから4~5本のタテパスがつながって得点に結びつく理想的な形だった。

 1-0で見事な勝利を飾った後、遠藤は手ごたえをつかんだ様子だった。

「先制点を取れて、全体をコンパクトにできたのが大きかった。パスコースを限定させて、相手を自由にさせないのは今後の守備に重要なこと。初めてにしてはまずまずだったと思います。ザック監督は分かりにくいことは全く言っていない。

 中を締めてコンパクトに守るように指示されていたけど、相手がそんなにサイドを使って来なかったんで、今回はやりやすかったと思います。今後、ワイドに張ってくる相手が出てくれば、そういうのにしっかり対応できるようにしたいです」と収穫と課題を口にした。

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