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日本代表 10年前

2014年のサッカーカレンダーを読む。W杯だけでない、各年代に待ち受ける重要な戦い

2014年の日本サッカーはどうなるのだろうか。サッカーカレンダーから見ていくと、様々なことが見えてくる。もちろんW杯は最大の山場であるが、その下の年代でも重要なポイントがある。

text by 川端暁彦 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Kenzaburo Matsuoka , editorial staff

新戦力にとってラストチャンスはニュージーランド戦

 2013年もいよいよ終わり。今回は鬼を笑わすために、2014年シーズンの各年代日本代表のカレンダーについて解説してみたい。

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ザックジャパンの新年スタートは3月5日のキリンカップ【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 お父さんたる日本代表ことザックジャパンは、3月5日の国立で行われるキリンチャレンジカップ(vsニュージーランド)から活動をスタートさせる。これまでのW杯イヤーは1、2月に長期合宿を張るのが恒例となっていたが、国内組がマイノリティーになりつつある現状を思えば、有効な策とは言い難い。

 Jリーグのカレンダーが年を追うごとに“ギュウ詰め”になっていることと合わせて考えると、オフでの休養を優先した判断は妥当なところか。春に国内組限定のショートキャンプを張る構想もあるようだが、あくまで「ショート」だ。3月のニュージーランド戦は、新戦力が試されるラストチャンスともなりそうだ。

 5月上旬には早々に23名のブラジルW杯登録メンバーが発表される見込み。過去の例を考えても、ザッケローニ監督は大人数合宿からの絞り込みという形を選ばないだろう(ただ、J1の試合は5月17日まで行われることになっており、発表後の故障といった事態は気掛かりだ)。

 J1第14節終了後、短いオフを経て集合という形になるが、その後のW杯までに予定されているゲームは今のところ1試合のみ。埼玉で行うキリンチャレンジカップのみである。南アフリカW杯では国内で韓国と戦ったあと、欧州でイングランド、コートジボワールと国際Aマッチを実施した。同様に現地で試合を組む可能性はまだありそうだ。

 そしてご存知のように、6月のW杯ではコートジボワール、ギリシャ、コロンビアと対戦。その先があるかは神のみぞ知る、だ。

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