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日本代表 10年前

2014年のサッカーカレンダーを読む。W杯だけでない、各年代に待ち受ける重要な戦い

text by 川端暁彦 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Kenzaburo Matsuoka , editorial staff

1月から早速始動する“テグ・ジャパン”

 W杯後は新たな代表監督を選定し、新チームが始動する。9月5、9日にはさっそく札幌ドームと日産スタジアムでキリンチャレンジカップが組まれており、これが新監督デビュー戦となる可能性が高い。もっとも、ザッケローニ監督のときは決定が遅れて、このタイミングでは“原ジャパン”で戦っていた。

 10月中旬には海外遠征を予定している。行き先は未定。新監督の意向を汲んでからでは間に合わないので、場合によっては新監督が不本意なデビュー遠征を強いられるかもしれない。11月14日、18日に豊田スタジアムと長居スタジアムでキリンチャレンジカップ。これが2014年のA代表日程だ。

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手倉森誠・U-21日本代表監督【写真:松岡健三郎】

 長男のU-21日本代表、手倉森誠監督に率いられた“テグ・ジャパン”も、2014年から活動をスタートさせる。1993年生まれ以降の選手で構成されたチームが目指す先は2年半後、2016年のリオ五輪だ。

 2020年の東京五輪では「金メダル」という目標をすでに掲げている日本サッカー協会だが、リオ五輪の位置付けはやや曖昧。ロンドン五輪が4位だっただけに、「メダル」が現実的な目標とは言えそうだ。

 まずは1月11日に開幕するAFC・U-22選手権(オマーン)からチームの活動は開始となる。この新設された大会は、欧州のU-21欧州選手権を一つのモデルとしつつ、2年に1度の開催となる。2回に1回、五輪イヤーに行われる大会で五輪予選を兼ねることが想定されている。

 つまり、2016年のAFC・U-22選手権はリオ五輪最終予選でもあるということだ。従来の五輪予選はホーム&アウェイ方式の長丁場で行われ、各国のリーグ戦を犠牲にして実施される側面があったが、この方式の採用でその解消が期待される。

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