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クルピが語る日本代表「私が監督なら闘莉王を使う。ボランチの軸は(山口)螢にする」

text by 沢田啓明 photo by Hiroaki Sawada

山口螢のどこを評価しているのか?

――彼の強い性格がチームワークを乱すのではないか、という見方もあります。

「いや、そうは思わない。今の代表には本田(圭佑)ら個性的な選手がいるが、みな正真正銘のプロで、誰もがチームの勝利のためにベストを尽くす。監督がしっかり管理すれば、まったく問題ないはずだ」

――守備のイージーミスを防ぐには、どうすればいいのでしょう?

「ミスの原因は、いろいろある。判断の誤り、技術的な問題、集中力の欠如などだ。これらは、日頃の練習と試合経験を通じて減らしていくしかない」

――攻撃面での注文は?

「ボランチの押し上げ、両サイドバックの攻撃参加をからめ、2列目の3人が連携して崩すパターンを確立しつつある。このやり方を突き詰めていけばいいだろう」

――CFは、柿谷曜一朗と大迫勇也のどちら?

「難しいね(笑)。柿谷を推したいところだが、大迫の成長ぶりも素晴らしい。どちらが出ても大丈夫。ワールドカップでも立派にプレーするだろう」

――ボランチでは、山口螢が進境著しい選手ですが。

「螢は、相手ボールのときのポジション取りが秀逸で、ボールへの寄せが速く、うまく体を入れてファウルをすることなくボールを奪える。パスを出す能力も高い。11月の2連戦では素晴らしかった。私が監督なら、彼をボランチの軸にして、遠藤(保仁)、長谷部(誠)、細貝(萌)らを併用する」

(※中略)

――対戦相手については?

「いずれも強敵だが……(続きは『サッカー批評issue66』にて、お楽しみ下さい)」


【プロフィール】
レヴィー・クルピ Levir Culpi
1953年2月28日、ブラジル生まれ。現役時代はDFとして活躍。引退後、手腕が認められ母国でSCインテルナシオナルやサンパウロFCなど名門クラブの指揮を執る。97年、C大阪の監督として初来日。2007年途中から10年ぶりにC大阪監督に就任。独自の攻撃サッカーをチームに根付かせ、2010年にはチームを4年ぶりのJ1昇格へと導いた。

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