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アジア 10年前

豪州を去る小野伸二、永井龍とミッチ・ニコルズはセレッソへ。日本人選手が残した功績

text by 植松久隆 photo by Taka Uematsu

セレッソ加入濃厚。ミッチ・ニコルズとは?

豪州を去る小野伸二、永井龍とミッチ・ニコルズはセレッソへ。日本人選手が残した功績
ポポヴィッチ監督の強い推しで獲得が決まったニコルズ。Jの舞台でブレイクなるか(写真はブリスベン・ロア在籍時)【写真:Courtesy of Brisbane Roar FC】

 正式発表の前日には、既に機上の人となっていた永井だが、帰国直前、パースの邦字メディアには、「パースを離れるのは寂しいが、これからの自分自身のサッカー人生を楽しみにしている。Jで結果を出して、胸に日の丸をつけるのが今の目標」というコメントを残している。豪州での1年半の経験を糧に、さらなる成長を目指す永井龍の今後の活躍を祈りたい。

 その永井が戻ったセレッソ大阪への移籍(筆者注:1月20日現在、セレッソ大阪の正式発表は無いが、メルボルンVは公式サイトで既に発表している)が決まったのが、24歳のMFミッチ・ニコルズ。

 昨年7月の東アジア選手権での日豪戦にも交代出場しているニコルズだが、日本の一般のファンにはまだまだ印象が薄い存在であろう。11年6月には、U-22豪州代表(当時)の司令塔として来日。新潟でU-22日本代表と対戦して、開始早々にカウンターからの先制ゴールを挙げる活躍を見せている。

 ニコルズは、筆者がそれこそU-22に入って国内で認知度が上がる前から個人的に良く知っていて、何を隠そう「日本に行けば面白い」と思っていた選手の一人である。

 一般的なオージー選手のイメージとは異なり、すらっとして非常に華奢な彼の持ち味は、背中を逸らし肩をいからせたような独特の姿勢でのドリブルと機を見て放たれる思い切りの良いミドルシュート。24歳とまだ若いが、18歳からAリーグの一線でプレーしてきた自負心もあり負けん気が強く、気持ちがプレーに表れるタイプの選手でもある。

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