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岡崎が古巣からゴール、今季9点目で勝利に貢献

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酒井高徳はフル出場
酒井高徳はフル出場【写真:goal.com】

25日に行われたブンデスリーガ第18節、シュトゥットガルト対マインツの一戦は、アウェーのマインツが2ー1で勝利を収めた。FW岡崎慎司は古巣から今季9点目となるゴールを記録し、勝利に貢献。シュトゥットガルトDF酒井高徳はフル出場したが、失点につながるミスをしてしまった。

ウィンターブレーク明けの初戦で先手を取ったのは、ホームのシュトゥットガルト。開始11分、左からのクロスにイビセビッチが打点の高いヘディンシュートを放った。これをマインツ守護神カリウスが一度は弾いたものの、詰めていたアブデラウエが泥臭く蹴りこみ、幸先の良い先制点を手に入れる。

その後もシュトゥットガルトが押し気味に試合を運び、18分には攻め上がった酒井高徳が強烈な左足シュートを打つ。26分には左CKから再びアブデラウエが右足でシュートを放つが、ゴールラインぎりぎりのところにいた岡崎が体を張って止め、間一髪のところで2失点目を防いだ。

このビッグプレーが、岡崎の得点の呼び水になったのかもしれない。39分には左からのアーリークロスに巧みな抜け出しからゴールを狙い、わずかに枠を外したものの、直後に本物の1点が生まれる。酒井高徳のミスキックをモリツが拾って前線へ。これに反応した岡崎がGKウルライヒをヘッドでかわし、完全にフリーとなったところで右足シュート。いかにも彼らしい粘り強いゴールに、トゥヘル監督も派手なガッツポーズを見せた。

前半を1ー1で折り返し、迎えた後半。どうしても白星が欲しかったホームのシュトゥットガルトは積極的に前へ出た。57分には鋭いカウンターからイビセビッチが左外に開いたマキシムに預け、リターンをもらって強烈なシュート。これは完全にゴールかと思われたが、わずかに枠を外れてしまった。

中盤の運動量が低下してきたマインツのトゥヘル監督は59分、ソトとマリを下げて、ディアスと冬の移籍市場で補強したク・ジャチョルを投入。攻撃の活性化を図ろうとする。

一方、シュトゥットガルトのシュナイダー監督も負けじと63分にハルニクとマキシムを下げ、トラオレとヴェルナーを起用し、同じく中盤のてこ入れを図った。

これで両者ともにゲーム内容は改善されつつあったが、どちらも決め手を欠く。このまま1ー1の引き分けに終わるものと思われた。

だが、トゥヘル監督はもう1つの策を講じる。疲労の色が濃いモリツに代えてザラーを投入。そのザラーが相手守備陣の一瞬の隙をついて決勝点を挙げる。87分、中盤に上がっていたパク・チュホの縦パスに反応したザラーの角度のないところからのシュートが決まり、マインツは2ー1で勝利した。

今季絶好調の岡崎と切り札のザラーがゴールを挙げるという劇的な白星に、指揮官は大きな手応えを得たはずだ。

Goal.com

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