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ブンデス日本人選手、第19節現地採点を振り返る。清武と細貝はなぜ低評価だったのか?

text by 本田千尋 photo by Ryota Harada

なぜ採点に差がつくのか?

 もちろんズレが生じるとは言え、Kickerで「1点」の選手が、Bildでは「6点」、という事態は起こらない。数字の羅列を眺めれば、長年、常日頃サッカーに目を光らせる人間が点数を付けているのであろうことは容易に想像がつく。

 しかし、なぜゲッツェは「1.5」なのだろうか。例えば、第19節対フランクフルト戦で同じく先発したチアゴも「1.5」の点数が付けられているが、ゲッツェの「1.5」と、チアゴの「1.5」は同じ「1.5」なのだろうか。

 そして同じく先発したボアテングはkickerでは「3」でありながら、Bildで「4」になっている。6段階評価で3と4は大分印象が違ってくるが、その差は一体何なのか。

 KickerもBildも所詮大衆紙と言ってしまえばそれまでなので、この点数評価に対してそこまで神経質にならなくてもよいのかもしれないが、第19節を終えて日本人選手に付与された点数、ここではヘルタ・ベルリン対ニュルンベルク戦に揃って先発出場した細貝萌、清武弘嗣両選手に付与された点数について少し考えてみたい。

 第19節を迎えるにあたって、ヘルタは前節、対フランクフルト戦を0-1のスコアで落とす一方、ニュルンベルクはホッフェンハイム戦を4-0で快勝、順位は依然として降格圏内の17位だが、今季待望の初勝利を挙げている。どちらかといえばニュルンベルクの方により勢いがあったようだ。

【次ページ】評価が割れた清武
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