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Jリーグ 10年前

昨季川崎Fを引退、伊藤宏樹の“転職”。J最強のプロモ部での新たな挑戦

text by いしかわ ごう photo by editorial staff

「『中途半端な気持ちじゃできない仕事だぞ』と何回も言われましたね。激務ですから」

――意向は庄子さん(庄子春男:GM)に伝えたんですか。

「まず建さん(向島建:育成部長)に電話して、そこから庄子さんですね。麻生のクラブハウスで話し合いました。『中途半端な気持ちじゃできない仕事だぞ』と何回も言われましたね。激務ですから」

――スクールコーチになるのと事業部で社員として働くのでは、勤務形態ひとつとってもだいぶ違うんですよね。

「そうですね。事業部に入るとサラリーマンになるということも知らなかったです。育成のコーチは基本的に単年契約ですが、こちらはサラリーマンと一緒です」

――庄子GMとの面談で了解を得て入社がほぼ正式に決まったということで?

「そういうことですね。それも凄い話なのですが」

――武田社長とのコミュケーションは?

「ここ(応接室)で話をしました。緊張しましたよ」

――選手会長や主将をしていたので、武田社長と話す機会はあったほうですよね。

「社長は試合だけではなく、イベントにもよく来てくれていたので、話はよくしていました。ただこういう会議室で話したことはなかったです。『頑張れ』と言ってもらえました。ちゃんと仕事をできなかったら、みんなに迷惑をかけるし……姿が見えなくなったら逃げたと思ってください(笑)」

――2月1日から早速出社したんですよね。

「そうです。満員電車に乗ってきました。急に決まったから名刺もまだないのですが、机はもらいました(笑)」

――慣れないデスクワーク、感想は?

「わからないことだらけです。あと身体を動かしたくなりますね。朝、駅から事務所まで走ってこようかな」

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