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Jリーグ 10年前

じわじわ増えるFC岐阜の外国人ファン。発端は「Gifu」を世界に発信し続ける英国人

今年、ラモス瑠偉を監督に招聘し、話題を呼んだFC岐阜。だが、それ以前から岐阜のことを“世界”に発信し続けている一人の英国人がいる。スチュワート・スミスという名の英国人は今季の岐阜をどう思っているのだろうか。

text by ショーン・キャロル photo by Asuka Kudo / Football Channel

岐阜のニュースを発信するイングランド人

じわじわ増えるFC岐阜の外国人ファン。発端は「Gifu」を世界に発信し続ける英国人
FC岐阜の公式ホームページ内のスタッフブログに「We Are Gifu」が紹介されている(写真はFC岐阜公式ホームページより)

 今季のFC岐阜は、ラモス瑠偉が監督に就任し、元日本代表選手の川口能活、三都主アレサンドロとサインしたことによって、少なくともいつもよりは注目を集めた。

 2014年、J2で戦う彼らにとってさらに注目すべきことは、クラブと地元のブロガーによる前例のない提携によって、英語を話すJリーグファンのコミュニティーが絶えず増え続けていることだ。

 スチュワート・スミス氏(岐阜県に住んでいる31歳の英語教師)は、2012年末に「We Are Gifu」と題した情報サイトの開設。現在に至るまで着実に成長している。

 彼は最初、自身のツイッター(@sushi_football)に投稿していた頃、Jリーグの魅力を外国のサッカーファンに伝えるだけのものと考えていた。しかし、グリムズビー出身者のスミス氏は、日本のサポーターも注目していることに気がついた。そして、いつしか彼はクラブの英語ニュースをオフィシャルに発信する立場となった。

「私は、クラブの広報と知り合いで、今年は至る所に岐阜のニュースが流れることを知っていた」と、スミス氏は語る。「私は、彼らに“あなたたちが英語でのプロモーションを必要とする場合には私に知らせてください”と伝えた」

 彼とクラブは、ファミリーレストランで会議を行い、クラブが彼の申し入れを受けて満足であることを明かした。そして、2月上旬の夕方にFC岐阜の公式ページでバナーが掲示された。

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