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長友佑都 10年前

好調ローマの零封に貢献。インテル・長友佑都が見せた成長とは?

1日、ローマのホームに乗り込んだインテル。0-0に終わったが、2位と好調のチームを相手にスコアレスドローに持ち込んだのはインテルの調子が上がっていることを意味している。長友佑都は先発フル出場。チームに貢献すると共に、成長を見せつけた。

text by 神尾光臣 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

スコアレスドローをどう評価すべきか?

好調ローマの零封に貢献。インテル・長友佑都が見せた成長とは?
長友佑都は先発フル出場【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 インテルの復調が感じられる試合だった。前節のカリアリ戦こそ勝ちを逃したが、エルナネスの加入をきっかけにチームを作り直したサッスオーロ戦、そしてフィオレンティーナ戦の流れを引き継いだもの。

 2位のローマを相手のホームでスコアレスに抑え、しかも攻め切って勝ち点をもぎ取ることが出来たのは、たとえ最低限の結果であっても評価出来るものだ。

 そしてこの日の長友のパフォーマンスにも、そういった評価を下すことが出来る。攻撃面では今ひとつチャンスを作れず、前半28分にはボレーシュートを大きく上に吹かしてしまうが、その分堅実なポジショニングをベースとし、守備ではしっかりと貢献を果たしていた。

 前半戦の対戦では、ホームで1-3と屈辱を喫したインテル。その際はトッティの個人技に、ジェルビーニョらのスピードを絡めたカウンターに振り回された。守備からボールを奪ったあとで、裏のスペースを狙う彼にボールを出し、一気に攻守をひっくり返す。今季のローマの重要な攻撃パターンである。

 これに対して今回、インテルは緊密な守備組織で対抗。相手に振り回されないよう、カバーリングのメカニズムを緻密に準備し、速攻の無力化を図った。そして長友も、バランス重視の堅実なプレーでチームの守備を成立させていたのだ。

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