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香川真司 10年前

韓国ではアンチ増加も莫大な経済効果。香川真司がマンUに必要とされた理由

text by 鈴木英寿 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Asuka Kudo / Football Channel

香川のユニフォームはバカ売れ

 コマーシャル面では、ユニフォームの売上も順調のようだ。香川のユニフォームは、日本人だけではなく、多くのイングランド人も購入している。

 クラブ公式HPの発表によれば、ホームゲーム当日のメガストア来場者数は平均1万人。香川の売上は、ネームプリント付きのユニフォームの中で、17%を占めており、3番目の売上。試合に出場する際は2番目の売上の時もあるという。

 スポーツマーケティングサイトの『スポーティングインテリジェンス』が2012年10月に発表した数値が興味深い。これは、2007-2008シーズンから2011-2012シーズンの5年間における、ナイキ、アディダス各社と契約しているクラブの「ユニフォームの年平均売上数」である。

 これによれば、ユナイテッドはナイキ契約クラブでダントツの1位(140万枚)を売り上げており、2位のバルセロナ(115万枚)を引き離し、3位のアーセナル(80万枚)、4位のユベントス(48万枚)、5位のインテル・ミラノ(42万5000枚)を凌駕している。

 香川の初年度シーズンである12-13シーズンの数字が待たれるところだが、売り上げ規模を知る上では貴重な数字だろう。A氏は「間違いなく香川の名前が入ったキットは、万単位の売り上げだ」と推測する。

 ちなみにアディダスの1位はレアル・マドリーで、ユナイテッドと同数の140万枚。2位はチェルシーの91万枚、以下3位がバイエルン(88万枚)、4位リバプール(81万枚 ※2012-2013シーズンよりウォーリアーへ)、5位ACミラン(35万枚)である。

 ユナイテッドのユニフォーム売上が、いかに突出しているか。メガストア関係者が証言した香川ユニフォームの「17%」がどれだけの凄さであるか、これでご理解いただけるだろう。

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