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レアル有利の“クラシコ”控えバルサに監督解任騒動。単なる飛ばしではない信ぴょう性とその理由

text by 山本美智子 photo by Rafa Huerta , Kaz Photography

クラシコは圧倒的にマドリー有利だが…

レアル有利の“クラシコ”控えバルサに監督解任騒動。単なる飛ばしではない信ぴょう性とその理由
アンチェロッティの率いるマドリーは30試合連続無敗記録を達成している【写真:Kaz Photography】

 マドリーは、クラシコの週にチャンピオンズリーグでシャルケ04と戦うというデメリットがあるが、第一レグを6-1と大差で制しているため、ローテーションは必須。十分、クラシコ用に選手を休ませ、全てのプレッシャーを振り払い、余裕をもって週末の試合に臨むことになる。

 アンチェロッティの率いるマドリーは30試合連続無敗記録を達成しており、クラブの持つ歴史的連勝記録まで、あと4試合と迫っている。また、アンチェロッティはドイツのクラブチームを相手に過去に25回戦っているが、負けたことはたった2度しかない。統計もマドリーに味方している。

 クラシコに勝ってバルサとの勝ち点を7に伸ばし、一気にリーグ優勝を有利にしたいマドリーと、窮地に追い込まれ、監督解任のうわさまで流れているバルサ。両者の温度差は明らかだが、何が起きるかわからない。

 アンドレス・イニエスタが話したように、「レアル・マドリー対バルセロナの試合は、サッカーにおける戦争」なのだ。勝った方が領土を手にすることになる。リーガ・エスパニョーラという名の領土を賭けてのラストスパートが始まった。

【了】

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