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本田圭佑 10年前

セードルフ監督は擁護するが――。「追加点欲しかった」、本田を途中交代させた悲しき理由

text by 編集部 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「結果とは関係なく、自分自身は監督として成長している」

――本田の交代理由を教えてください。

「いい試合をしたと思う。だが、(本田を下げて)FWをもうひとり入れて、追加点をとりたかった。技術的な選択で、彼が悪かったわけではない」

――全体的に見て、試合をどう分析しますか?

「今日の試合は個性の強さをみせた試合だったと思う。これだけ難しい中で、よく立ち上がり、グループの団結をみせ、コンパクトに互いにサポートしたいい試合だった。結局引き分けに終わったけれども、常にバランスの保つことができた。互角の戦いだった

――先発FWの人選理由を教えてください。

「バロテッリではなくパッツィーニを先発させたのは、選手のプレースタイルを考えて、ラツィオを攻略するには、正しい選択だと思った。バロテッリを入れたのは、2点目をとりたかったので投入した。

 結果とは関係なく、自分自身は監督として成長している。私の目的はピッチでプレーすることの喜びを選手に、取り戻させること。それは戦術や技術と関係ない。

 監督が交代される事態では、特にチームのモチベーション、情熱を取り戻さなければならない。今まで私はチームスタッフみんなと努力してやってきた。選手たちも協力してやってくれているので、ポジティブに出来てきていると思う」

 ラツィオ戦でもまたインパクトを残せなかった本田を「いい試合をした」と擁護した指揮官だが、後半9分のマリオ・バロテッリとの交代は追加点を狙うために説明。背番号10の攻撃面での貢献に満足していない悲しい現実を、記者会見場で匂わせていた。

【了】

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