犠牲になった4万人、浦和への処分は妥当か?「JAPANESE ONLY」より悪質なこと

先週、差別的な横断幕により無観客試合の処分を受けた浦和レッズ。果たしてこの処分は妥当なのか? 以前にはそれよりも悪質なことをしていたのではないだろうか。

2014年03月29日(Sat)13時26分配信

text by ショーン・キャロル photo Kenzaburo Matsuoka
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埼玉スタジアムの奇妙な光景

 そこには、とても不気味な光景が広がっていた。アフシン・ゴトビ監督は、試合後「魂を持っていなかった」と語った。

 私は、空席が多く目立つ味の素スタジアムでの東京ヴェルディの試合を何度も観てきた。しかし、浦和レッズの試合にも関わらず、無人の埼玉スタジアムというのは非常に奇妙なものだった。

 一部のファンが浦和美園駅周辺に集まるのではないかと若干危惧していた。しかし、男性も、女性も子供もクラブから出された要請を留意して、十分に離れた場所に滞在していたようだ。

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浦和レッズのキャプテン、阿部勇樹【写真:松岡健三郎】

 メディアに対してはレッズによるガイドラインが出された。そして、我々が入場するキックオフの2時間前には確実に準備され、“Sports For Peace”と書かれたフォルダー、ステッカーと英語のメディアガイドが手渡された。そして、阿部勇樹による全ての差別を否定するスピーチを聞いた。

 試合は選手とコーチの声だけを背景に行われた。そして、試合に関わった人々は通常よりも集中力は低下していたと主張した。「私は、プレーをするときにはファンの声を聞くことが出来るけど、それが遮断された」と、清水エスパルスのカルフィン・ヨン・ア・ピンは試合後に語った。

 さらに、「注目を集める試合だろうけど、私にとっては、まるで違う試合のように感じられた」と語った。スタジアムで観た人も、テレビで観た人も、まるで練習試合のように感じたはずだ。

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