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マンU、CL今季最低ボール支配率も主将・監督は希望抱く。「バイエルン倒せる」「チャンスある」

王者バイエルンと引き分けたマンチェスター・ユナイテッド。7割以上ボールを保持され、厳しい戦いだったが、現地指揮者は「自信を付けた」と高く評価。ヴィディッチやモイーズ監督も第2戦への希望を抱いた。

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

マンUボール支配率、CLでのホームチームとしては今季最低

 マンチェスター・ユナイテッドは1日、チャンピオンズリーグ(Cl)準々決勝第1戦で昨季覇者バイエルンとホームで対戦し、1-1で引き分けた。

 ユナイテッドは、先月25日に行われたマンチェスター・シティとのダービーで、0-3での大敗を喫した際と同じ4-3-3の布陣で臨み、前線には左からウェルベック、ルーニー、バレンシアが並び、2列目には左からギグス、キャリック、フェライニが入った。

マンU、CL史上最低ボール支配率も主将・監督は希望抱く。「バイエルン倒せる」「チャンスある」
香川真司は左MFでプレーした【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 0-0で迎えた後半、ドルトムント時代にバイエルンを相手に4戦全勝という好記録を築いた「バイエルンキラー」の香川が入ると、フォーメーションも4-4-2へと変更され、香川は左MFでプレー。

 香川は後半21分の先制点に繋がるCKを獲得したが、ユナイテッドはボール支配率70%以上を保ったバイエルンに終始攻め込まれ、前半同様に守備に追われる場面が目立った。BBCによると、26%のボール支配率は今季のCLでホームチームが記録した最低成績となった。

 試合を生放映したITVのサッカー解説者2人は次のように試合を総括した。

――ロイ・キーン解説者(元ユナイテッドMF/アイルランド代表)

「公正な結果だったと思う。監督、選手たち、ファンが一丸となって戦っていた。試合前の下馬評はバイエルンだったが、それを覆した。バイエルンの2選手が出場停止となるのもユナイテッドにとっては利点となるし、敵地で得点できる力はある。

 ユナイテッドは要所で攻めていたし、戦術はカウンターだったが、先制点はシンプルなセットピース(セットプレー)から生まれた。今夜のヴィディッチは突出していたし、コーナーからの素晴らしいボールと良い動きによるゴールだった」

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