欧州で活躍、日本とも激闘。豪州史上最強の選手・キューウェルの引退が意味する“黄金世代”の終焉

オーストラリアを代表する選手だったキューウェルが現役を引退した。プレミアリーグで長く活躍し、代表戦では日本を苦しめた。波乱のサッカー人生だったキューウェルの引退が意味するのは一時代の終わりだ。

2014年04月05日(Sat)11時34分配信

text by 植松久隆 photo Getty Images
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日本でも馴染みのキューウェルがついに…

「ハリー・キューウェル会見、引退表明か」――。

欧州で活躍、日本とも激闘。豪州史上最強の選手・キューウェルの引退が意味する“黄金世代”の終焉
ハリー・キューウェル【写真:Getty Images】

 3月26日の朝、同日の夜にシドニーで開催されるAFCアジア・カップ2015の組み合わせ抽選会を控え、事前の下調べをしていたときに、その報に接した。予想はしていたので驚きは無く、「ついに、その時が来た」という感慨と共に冷静にそのニュースを受け止めた。

 ハリー・キューウェルは、現在35歳。欧州、主にイングランドで活躍、“オージーの魔法使い(Wizard of Oz)”と呼ばれ、人気を博した。豪州サッカー史上最高の選手と評されるキューウェルは、長らく豪州代表の“黄金世代”の中心選手として活躍してきた。

 クラブレベルでは、同じオーストラリア人のマーク・ビドゥカとのコンビで大暴れしたリーズ・ユナイテッド(95-03)、そして欧州を制覇したリバプール時代(03-08)の活躍などで、多くの日本のファンの記憶にも残っているだろう。

 リバプールから移籍したガラタサライでは、ケガに悩まされながらも、3シーズンに渡って活躍を見せ、サポーターからの絶大な人気を誇った。ガラタサライ退団後は欧州での移籍先を模索するも不調に終わり、紆余曲折を経て、2011年8月に豪州最大のクラブであるメルボルン・ビクトリーと3年契約を交わした。

 プロ選手としてのキャリアで初めての母国・豪州でのプレーとなった2011/12年シーズンのキューウェルは、25試合8ゴールの活躍を見せ、母国のファンを喜ばせた。

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