まるで“アル中”、代表弱体化の要因か。サッカーの母国イングランドの常軌を逸した飲酒文化

2014年04月13日(Sun)14時12分配信

text by 斎藤史隆 photo Getty Images , Kazhito Yamada / Kaz Photography
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他国では考えられない、度を超えた飲酒文化

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ポール・ガスコイン【写真:Getty Images】

 しかし、リーグの浮上とは対照的に、本人の人生は暗転していった。最大の原因は飲酒である。ガスコインもイングランドで飲酒問題を抱えた長い選手のリストに名を連ねることになった。

 ジョージ・ベスト、ジミー・グリーブス、マルコム・マクドナルド、ポール・マグラース、ノーマン・ホワイトサイドなど。イングランドには長年、飲酒問題を抱える有名選手が存在してきた。そうなったのも無理はない。この国での飲酒は昔から半端なものではなかったからだ。

 実際、その飲み方とはどうだったのか。試合は基本的に土曜日に行われる。さすがに試合前に“酩酊状態”になっている選手はいなかったようだが、問題は終わった後だ。

 ドレッシングルームには平気でビール瓶が置かれていた。軽く風呂に入るか、シャワーを浴びると選手の目の前にはアルコール。大抵の選手の一次会はスタジアムで始まるが、当然そこで終わることはない。二次会、三次会と飲み会は深夜まで及ぶ。

 翌日の早い時間帯は二日酔いで使い物にならないが、クラブへ行く必要もない。夕方には迎え酒を始め、また夜が更けていく。平日もアルコールにお世話にならないことがないのではない。練習が行われるのは通常午前中。終わればあとは自由時間になる。やることは一つしかなかった。そこには体の管理といった観念は完全に欠如していた。

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