まるで“アル中”、代表弱体化の要因か。サッカーの母国イングランドの常軌を逸した飲酒文化

2014年04月13日(日)14時12分配信

text by 斎藤史隆 photo Getty Images , Kazhito Yamada / Kaz Photography
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サッカー選手はアスリートのはずだが…

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ボビー・ロブソン 前イングランド代表監督【写真:Getty Images】

 確かに飲酒問題はイングランドだけが抱えていることではない。北欧や東欧でも程度の違いこそあれ同種の問題は存在する。だが、イタリアやスペインといった南欧の国との違いは明白だ。

 元イングランド代表監督のボビー・ロブソンは生前、ポルトガルのポルトとスポルティングを指揮していた時代を振り返り、両国の違いについて語っていた。

「ポルトガルでは選手はまずアルコールに手を出さない。少なくとも一晩に12パイント(約7リットル)のビールを飲むような選手はいない。試合が終われば真っ直ぐに家に戻り、責任あるアスリートのように行動する」

 元リバプール監督のグラアム・スーネスも現役時代、ユベントスで見たイタリア人のメンタリティーについて次のように話す。

「イタリアではアルコールが生活の一部になっていない。サッカー選手の体は機械のような扱われ方をしていた。機械ならばメンテナンスが常に必要だ。そのために不要な物質、つまりアルコールを入れるということは間違いだと考えられていた」

 イングランド国内で飲酒文化に本格的な変化が現れ始めたのは90年後半になってからだった。要因としては外国人監督の存在が大きかったが、中でもアーセナルの監督に就任したアーセン・ベンゲルに触れないわけにはいかない。

 フランス人指揮官が来る前、アーセナルは典型的な飲酒クラブだった。主将のトニー・アダムズは90年に飲酒運転で自損事故を起こして禁固刑を受けたほか、ポール・マーソンはアルコールだけでなくギャンブルと薬物の依存症と格闘する経歴の持ち主。

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