前線の駒不足は明らか。補強の必要性も
今季奪っている計9得点のうち、パスワークで崩し切ったものは皆無に近いが、横浜F・マリノス戦では縦へのシンプルな攻めで大森晃太郎の推進力を活かしていた。前線の顔ぶれが目まぐるしく変わるが故に、本来志向する高い位置からのハーフカウンターが決まる場面も数少ないが、やはり今後はボランチ遠藤を基本軸に、連携を深めたい。
一方で11節を終えた段階で、見えてきた明らかな課題は前線の明らかな駒不足だ。
登録上のFWはわずか4人だが1月の始動直後、梶居勝志強化本部長は「これで回せると長谷川監督には確認を取っている」と話していたが、仮に宇佐美が完全に復調したとしても高さのあるポストタイプのFWの獲得は不可欠だろう。
サイドアタッカーとしては期待が持てるリンスやクロスに持ち味のある米倉を活かす上でも本格派のストライカーが欲しい所だ。
7日に行われる徳島ヴォルティス戦の結果次第では更なる苦境に追い込まれるガンバ大阪。2年前の降格劇を味わった選手の反発力と、新戦力の獲得などクラブの対応力が問われることになる。
【了】