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アジア 10年前

小野伸二、豪州ラストゲームは悔しい敗戦。現地に浸透した「Shinji Ono」、築いた確かな功績

text by 植松久隆 photo by Taka Uematsu , Nichigo Press

圧倒的な強さを見せたマーヴィー体制2年目のロア

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ロアは、完成度の高いサッカーで3度目のチャンピオン・リングを掲げた【写真:Nichigo Press】

 その歓喜の輪の中心にいたのが、マイク・マーヴィー監督。

 現オーストラリア代表監督のアンジ・ポスタコグルーに率いられファイナル2連覇を達成(10-11、11-12シーズン)したが、昨季は一転無冠に終わっていたロアが再び王座に返り咲けたのは、昨季途中に就任した若くエネルギッシュなマーヴィーの手腕に負うところが大きい。

 シーズン途中で解任されたラド・ヴィドシッチの後任に指名された当初は、その実績を不安視する声も聞かれたマーヴィーだが、見事に短期間でのチームの立て直しに成功。5位でレギュラーシーズンを終え、ファイナル・シリーズではセミ・ファイナルまで勝ち上がった。

 迎えた今季、マーヴィー体制2年目のロアは圧倒的な強さを見せる。リーグ最高と称される中盤の構成力で他を圧倒、第7節に首位に立つと、そこから一度も首位の座を譲らぬ独走。

 2位のWSWに勝ち点差10を付けて堂々のシーズン優勝を果たした。その勢いでファイナル・シリーズも制したロアは、レギュラーシーズン優勝とファイナル王者の2冠を達成して、早くも来季のACL参戦を決めた。

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