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アジア 10年前

小野伸二、豪州ラストゲームは悔しい敗戦。現地に浸透した「Shinji Ono」、築いた確かな功績

text by 植松久隆 photo by Taka Uematsu , Nichigo Press

WSWでの最終戦ACL・広島戦を残す小野伸二。満足の笑みに期待

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試合前日のイベントでファンにサインをする小野伸二【写真:Taka Uematsu】

 最後に再び、小野伸二。グランド・ファイナルの表彰式で、「Shinji Ono」の名前が呼ばれたときの歓声がWSWの選手の中では群を抜いて大きかった。

 小野のその日の頑張りとこの2年間で成し遂げてきたことが確実に一般の(しかも敵地の)ファンにも浸透していることが実感できて、少しは救われた気がした。

 今回のグランド・ファイナルは、小野伸二のAリーグの公式戦としては最後の試合となったが、本当の意味でのグランド・フィナーレは、14日のACL・広島戦になる。

 泣いても笑っても、オーストラリアでの小野伸二はあと1試合を残すのみとなった。グランド・ファイナルの後のあの寂しげな姿が、最後になってしまうのは悲しい。

 だからこそ、14日の試合では満面の笑みをたたえて満足そうな表情でファンに応える姿が見られるものと願いたい。そして、その試合後に小野がミックスゾーンで何を語ってくれるかを心待ちにしたい。

【了】

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