フットボールチャンネル

現地識者がマンUの一年を総括。低迷の要因はモイーズ前監督だけでなく“選手の実力不足”と厳しい指摘

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「ユナイテッドの選手には誰も良いプレーを見せた選手はいなかった」

「だが、後半はサウサンプトンに疲れが出た。ユナイテッドは後半に良くなった。特にマタのFKは一級品だったし、壁の上で弧を描いて上隅に決めた。

 モイーズ(前監督)が解任された直後のノリッチ戦で4-0で快勝した時は、周りは(低迷の要因は)モイーズだったからだと言っていたが、その後の試合が同じようにならなかったことには納得できたし、ユナイテッドの選手の実力が不十分だったことが改めて分かった。

 今日の試合ではサウサンプトンのランバート、ララーナ、ショーが光っていたが、ユナイテッドの選手には誰も良いプレーを見せた選手はいなかった。ファン・ペルシーもタッチ数が少なかった。確かに後半ユナイテッドは良くなったが、そこまで良かったわけでもなかった」

 ユナイテッドは迷走したまま今シーズンに終止符を打った。香川も今季はリーグ18試合に出場して無得点と結果を出すことができなかった。

 今後のチームに関しては次期監督就任発表、新選手補強の話題で持ち切りとなることが予想されるが、果たして来季、史上最低クラスのクラブ暗黒期に1シーズンで終止符を打てるかどうか。監督や選手たちにかかる重圧は大きい。

【了】

1 2 3

KANZENからのお知らせ

scroll top