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現地識者がマンUの一年を総括。低迷の要因はモイーズ前監督だけでなく“選手の実力不足”と厳しい指摘

マンチェスター・ユナイテッドがプレミアリーグ最終節を引き分けで終えた。この日も低調なパフォーマンスに終始し、現地の識者からは手厳しい意見が出た。

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

香川が下がった後半にパフォーマンスが向上

 マンチェスター・ユナイテッドは11日、プレミアリーグ最終節でサウサンプトンと敵地で対戦し、1-1で引き分けた。香川真司は2戦連続で守備的MFとして先発し、ハーフタイムに交代した。この交代を機にユナイテッドは復調したため、不運にも香川にとっては悪夢のような試合となってしまった。

 ギグス監督はこの試合でもチームをローテーションさせ、前回勝利したハル戦から7選手を変更して臨んだが、采配は的中しなかった。ユナイテッドは4-2-3-1にシステムで、1トップにファン・ペルシー、2列目には左からウェルベック、マタ、ヤヌザイが並び、3列目の守備的MFの位置に香川とフレッチャーが入った。

 順位にして一つ下のチームを相手に、互角の戦いを繰り広げた試合内容は、現在のユナイテッドの実力を如実に示していた。

 4戦目にして最後の試合となったギグス監督は、試合後の会見室でテレビのモニターにマンチェスター・シティの優勝セレモニーの様子が映されると、たまらず「誰か頼むから、そこのテレビを消してくれ」と苦笑いで言い放ち、記者たちの笑いを誘った。

 試合後、ギグス監督は次のように話した。

「前半はサウサンプトンが良い試合をし、後半は我々が良い試合をしたから、引き分けは無難な結果だろう。前半はボールを保持できなかった。ボールを持った時に好機を作ることもしなかったし、ボールを失ってからは取り返すのに苦しんだ。ハーフタイムに変更を加えたら後半はだいぶ良くなった」

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